2×4(ツーバイフォー)工法とは?木造軸組工法(在来工法)との違い、メリット・デメリット

2×4(ツーバイフォー)工法とは、木造建築の工法で「木造枠組壁工法」の1つです。

木造枠組壁工法は使われる木材の大きさによって呼び方が変わります。

2インチ(50.8mm)×4インチ(101.6mm)の木材を削り出して、38mm×89mmの規格にした柱を使っている住宅が2×4工法で、2インチ×6インチの木材を切り出して、38mm×140mmの規格にした柱を使っている住宅が2×6(ツーバイシックス)工法です。

2×8工法、2×10工法など呼び方はありますが、実際に建築されるのは2×4工法か、2×6工法がほとんとです。

この工法は、アメリカで建築工法として採用されていたものが、1974年に日本でも建築基準法で認められ、採用されるようになりました。

特徴としては、ツーバイフォー材で組まれた壁を組み合わせていく工法に特徴があります。

ツーバイフォー材

2×4(ツーバイフォー)工法のメリット

2×4(ツーバイフォー)工法のメリットとしては、耐震性、耐風性が高いことです。

柱だけで支える工法とは異なり、壁で支える工法のため、地震や台風の際のエネルギーを面で支えることができます。
面で構成される6面体、モノコック構造とも言われる形で建物が組み上がることで、1箇所に力が加わりにくく地震や台風に強くなります。

また、在来工法に比べると比較的短工期で建築が可能というメリットもあります。使用する部材なども標準化されている為、現場を担当する職人によるバラつきが出にくくなります。

2×4(ツーバイフォー)工法のデメリット

2×4(ツーバイフォー)工法のデメリットとしては、柱と梁の軸組によって組み立てていく日本の伝統的住宅工法である「木造軸組工法(在来工法)」に比べると間取りが制限されたり、間取りの変更がしにくいことです。
これは、2×4工法が面で支える箱のような立体工法であるため、壁をくり抜いたりすることが難しいためです。

さらに、まぐさと言って内部建具の上部や、廊下の上部などに、水平方向の構造部材が入ってくることがあることで、内装建具がハイドアにするのが難しいです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする